childkemo of 医療メディエーター協会

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NPO法人 チャイルド・ケモ・ハウス
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NPO法人チャイルド・ケモ・ハウス
理事長 楠木重範 大阪大学医学部附属病院・小児科医師


医学の進歩により、小児がんの7~8割は治癒する時代になりました。
しかし小児がん治療をとりまく環境は厳しく、医学の進歩を十分に生かせてい
ません。
そこで、小児がんのこどもにとって理想の病院=夢の病院の設立をめざして活
動しています。
また、理想の小児がん医療とは何かを研究しています。

・メディエーションへの関心や可能性
小児がん医療は非常にやりがいのある仕事です。しかしあまりの過酷さに人気
がありません。こどもの生死に直結する仕事なので、精神的につらいこともあり
ます。しかし現場で一番問題になるのは、医療者とこどもの家族(両親、祖父母)
とのコミュニケーションです。一家族とのトラブルで辞める人も少なくありませ
ん。こどもが好きで、小児科医または小児科看護師になり、こどものために一生
懸命頑張った末、こどもが亡くなり、家族にも理解してもらえない、、。このよ
うなことが続けば、仕事は続けられません。
極度の緊張状態にある患者家族と、そのプレッシャーを浴び続けている医療者
との関係は、ひとつ歯車がくるうと元に戻すのは非常に困難です。このような時、
メディエーターの存在は重要になってくると思います。こどもを助けたいと願う
者同士が争うことほど無益なことはありません。
医療者は、自分の気持ちを少しでも認めてもらえれば、仕事を続けることが出
来ると思います。「お世話になりました」の一言で前に進めます。家族も、こど
もが誠実な医療をしてもらえたと感じることが出来れば、つらいことも少しは受
け入れられると思います。

先日、医療者と患者家族のコミュニケーションを研究するために、当法人の研
究会で中西淑美先生に講義していただきました。
そして医療者、患者家族、双方にとって、医療側でも患者側でもないメディエ
ーターは、冷静な思考回路を取り戻すために、また悲しみを和らげるためにも必
要な存在だと感じました。
繰り返しになりますが、こどもを助けたいと願う者同士が争うことほど無益な
ことはありません。