代表理事挨拶

 医療の質と安全を向上させていくためには、患者と医療者との間に、良好な信頼関係を築き上げていくことが必要です。事故が起こった際に、また日常の診療においても、患者と医療者の間を、真摯に橋渡ししていくような役割を担う人材が、いまや必須となってきています。

 日本医療メディエーター協会は、まさに、この役割を担う人材の整備と、その質の保証と向上を目的として発足しました。院内医療メディエーター(医療対話仲介者)の認定を通じて、専門的な技法と高度な倫理性を備えた人材の育成と医療機関への普及を図っていきます。また、国際的な意見交換のための国際連携活動や、一般市民・患者向けの連携活動にも尽力していく予定です。

 本協会の活動が、患者にとっても、医療者にとっても、よりよい医療の現場を提供することに貢献できれば幸いです。

前自治医科大学学長
日本医学会会長
高久史麿