早稲田大学法科大学院主催国際シンポジウム
医療事故紛争と法:国際比較
日時: 2010年3月13日(土)
場所: 早稲田大学小野記念講堂
早稲田大学では、毎年テーマを決めて、提携する海外のロースクールから教授や学生を招き、1週間にわたる英語のセミナーを実施、その最後の週末にシンポジウムを実施しています。本年度は、当協会理事の和田仁孝教授がコーディネーターとなり、「医療と法」をテーマにセミナーが行われることになりました。公開シンポジウムは「医療事故紛争と法」をテーマに開催される予定です。詳細は決まり次第、お知らせしますが、下記の先生方の参加が決まっています。このほか、中国、韓国からも参加の予定です。Professor Eric Feldman,
University of Pennsylvania Law School
医事法、日本法、法社会学を専攻する法学者。早稲田大学の客員研究員として日本に何度か滞在。医療と法の問題について研究を行った経験を持つ。過去に早稲田大学紛争交渉研究所主催のシンポジウムや大阪大学で維持紛争処理について講演。Law & Society Association(国際法と社会学会)メンバー。
Professor Carol Liebman,
Columbia Law School
コロンビア大学ロースクールでメディエーションを教えるADR研究者。医療紛争処理改革に際し、院内初期対応へのメディエーション・スキルの応用を提言する報告書をまとめ、現在、生命倫理場面でのメディエーション普及に取り組む。医療者向けメディエーション研修をナースのナンシー・ダブラーさんと実施、本協会の中西淑美准教授も、この研修に参加した経験を持つ。昨年6月に、本協会主催の講演会を東京で実施した。米国における本協会の活動のカウンター・パート。Professor Leslie Jacobs,
York University
カナダ・トロントにあるヨーク大学で、法と社会研究の観点から、公衆衛生政策について研究。とくに、SARS への対応をめぐって、中国、日本、カナダの対応を比較検討した研究が興味深い。現在、インフルエンザ対策をめぐっても研究を進めている。シンポでは、トロントを含むオンタリオ州で採用されている医療事故紛争についての調停前置制度について、話が聞けるものと思われる。和田教授とは、カナダ・日本・中国の三か国によるアジア太平洋紛争解決研究プロジェクトの同僚。
アジア太平洋紛争解決プロジェクトについてはこちらProfessor Yoshitaka Wada,
Waseda Law School
本シンポジウムおよびセミナーのコーディネーターです。